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13.【SoundEngine】イコライザーを使って音圧を稼ぐ

最終更新: 2018年10月25日

SoundEngineのイコライザーを使って、継続的に続く大音量を圧縮して、全体的な音圧を稼ぐ方法を学びましょう。

継続的な大音量はリミッターをかけると歪んでしまう。

第11回では、全体的な音量を稼ぐ方法をお伝えしましたが、そこでは突発的な雑音の音量を下げるのに効果的な手法でした。今回は、雑音に限らず、トンネル内の轟音など、継続的に続く大音量を下げることで全体的な音圧を稼ぐ方法をお伝えします。

下図は、京王線の高尾山口-高尾駅間の波形ですが、2ヶ所継続的な大音量があります。この部分にリミッターをかけると、音が歪んでしまってうまくいきません。今回はこの音量を圧縮していきます。

継続的な大音量を圧縮して音圧を稼ぐ方法は4通りある。

 

継続的に続く大音量を圧縮するには、

  1. イコライザーを使う方法(手軽だが効果が低い)

  2. ボリュームとクロス選択を使う方法(手間がかかるが効果が高い)

  3. GauDioを使う方法(聴感が変わるが効果が高い)

  4. iZotope RXを使う方法(効果が高い上に音割れも修復できるがソフトが高い)

 

があります。今回は、1番を試します。手順を動画にしました。見ながら流れをつかんでください。それではやっていきましょう。

【手順1】大音量部分を範囲選択し、1ポイントイコライザーを立ち上げ、非可聴域の音量を大きく下げる。

まず、大音量の部分を範囲選択して、ツールバーの音質→1ポイントイコライザーを選択します。

そして、非可聴域の音量を爆下げします。非可聴域とは、耳に聞こえない20Hz以下の音や20000Hzの音です。こういった部分は、聴感にはほとんど影響がないので、ここを大きく下げることによって、音質を変えることなく、音量だけを下げることができます。

大音量の原因はトンネルなどの低音でしょうから、超低音部を下げると効果があります。図の値を参考にしてください。

ちなみに、6db下げると、音量は半分に下がります。理由は以下のとおりです。

もとの音圧a、変更後の音圧bについての音量差は、 20×log(a/b) で定義されています(logは常用対数)。

ある音圧を2p、その半分の音圧をpとすると、

20×log(p/2p) = 20×log(1/2) = 20×log2^(-1) = -20×log2 ≒ -6dB

【手順2】ノーマライズを実行する。

すべての大音量を下げ終わったら、ツールバーの音量→ノーマライズ(正規化)を選択し、音量を上げましょう。

【手順3】走行音全体に弱めにリミッターをかける。

この時点では、あまりノーマライズの効果が出ないことが多いです。そこで、いちど全体に弱めにリミッターをかけます。ツールバーの音量→リミッターを選択します。選択範囲のみのチェックボックスがオフになっていることを確認してください。スレッショルドは-2dbくらい、その他の値は下の図を参考にしてみてください。

【手順4】再度ノーマライズを実行する。

 

再びノーマライズしてください。以上で完了です。