12.カットした前後の違和感をなくす(クロスフェード)

最終更新: 2018年10月24日


カットの境目の前をフェードアウト、後ろをフェードインさせ、2つのフェード部分をのりしろにして音を重ねあわせてしまう方法を学びましょう。



クロスフェードはぜひ使いこなしたい超強力な編集スキル!


前半部分がだんだん聞こえなくなると同時に、後半部分が次第に音が大きくなっていきます。あたかもアハ体験の絵のように、違和感なく音をつなげてしまえるのです。


編集の際に、雑音などをとりあえずカットしてみたものの、前後で音の感じが異なってしまったときでも、違和感なくつなげることができます。また、クロスフェードが使えることを前提とした編集技術も多いので、ぜひ習得してみて下さい。


実は、SoundEngineには、簡単にクロスフェードができる機能も備わっているのですが、走行音に適用するには難があるので、手作業でやっていきます。



明かり区間とトンネル区間の走行音を強引につなげてみました。


今回は、よりはっきり効果を試すため、キハ47の明かり区間の走行音と、トンネル内の走行音を強引につなげてみたいと思います。まずは、編集前後の音を聴き比べてみて下さい。


手順を動画にしました。見ながら流れをつかんでください。それではやっていきましょう。



【手順1】フェードアウト→先端をドラッグ。


まず、明かり区間が終了する直前の数秒間を範囲選択し、右クリック→フェード→フェードアウトを実行します。


フェードアウトを実行したら、どこかをクリックせずにそのまま範囲選択を解除しないで!


すかさず、範囲先端にマウスポインタを合わせ、後半のフェードインさせたいところまでドラッグしていきます。こうすることで、切れ目なくフェードインができます。



【手順2】フェードイン→最後まで範囲選択。


フェードインにかかる時間は、状況によりけりですが、原則フェードアウトした時間と同じくらいでいいでしょう。


フェードインを実行したら、どこかをクリックせずにそのまま範囲選択を解除しないでおいて、フェードイン終了点にマウスポインタを合わせ、後半の全範囲をずーっとドラッグして選択します。








【手順3】切り取り。


後半全体を切り取ります。削除と間違えないようにしましょう。








【手順4】ミックス。


フェードアウト開始点より若干前の部分をクリックし、カーソルを合わせます。


右クリックから「その他の編集」→「ミックス」を選択します。


以上で終了です。







フェードアウト・インの時間は経験を積んで。


今回は、フェードアウト・インの時間は、同じくらいにしましたが、状況によってまちまちですので、完成度を高めたい場合は何回かやり直していくしかありません。繰り返していくうちに、経験として積まれていき、ノウハウが涵養されます。大まかな判断材料として、以下が挙げられます。


  • 音圧が大きめの方のフェード時間を長めにする。

  • 違和感の大きい場合は、両方のフェード時間を長めにする。

  • フェード時間が長めの場合は、フェードアウト開始点よりもずっと前からミックスする。



クロスフェードでクリップすることあり。


今回の編集動画のほうをよく聴くと、フェードアウト・インのあたりで「プチッ」というノイズ(クリックノイズ)が乗っているのがわかると思います。クリックノイズが入ってしまった場合は、ノイズの乗っている部分だけをほんの僅か(0.1秒くらいだと思います)ゼロクロス選択して、カットしてください。ゼロクロス選択について詳しくは第10講をご覧ください。

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