7.どの高さで録音する?

最終更新: 2018年10月22日


床に近いとどうなるか。


高い位置で録音するか低い位置で録音するかで仕上がりが全然違います。

欠点から先に。どう考えても足音が大きく入ります。特に雨の日などは顕著です。


また、未知の座席の振動音が入ります。床は自分の耳から遠いため、雑音が気づきにくいのです。録音中は自分の耳には聞こえなかったのに、家に帰って聞き返したらはっきり雑音を拾ってしまっていることがあります。モニタリングしながら録音することが必須だと思います。


利点としては、制御装置やジョイント音がはっきりと録音できることです。Yahoo!オークションで売られていた走行音CDで、台車真上の床で収録していたものがあり、空間性はないものの、ジョイント音などが極めてクリアに録音されていました。


あと、以前、SNSでおすすめされていた手法を紹介しておきます。まず、床にレコーダを置き、それにプラスチックのおわんのようなケースをかぶせ、その上にかばんを乗せる。こうすると、第三者から収録の様子が目立たないばかりか、周囲の雑音も防げるそうです。どなたか試してみてください。



座席に置いて録音するとどうなるか。


まず、座席にレコーダーを置いて録るとどうでしょうか。座席のクッションが振動するということはないので雑音を拾う可能性がとても低いです。置くだけなので、録音も楽です。しかし、クッションが吸音の役目を果たしてしまうので、音質は明らかに悪くなります。


そもそも、単一指向性マイクの場合、マイクの左右を一部分でも遮ると、機能が発揮できなくなり、音質が悪くなります。単一指向性マイクのときは、自分の体も含め、音を遮るもののないところで録音することが大切です(「空中で録る」がいい音をつかまえるポイントでした)。


座席に置く場合ではありませんが、同様の理由から避けたい録り方として、がに股で座席に座りながら、内股にレコーダーを構えて録音することです。自身の両膝や太ももが遮音板の役割をしてしまい、音質が悪くなります。



網棚だとどうなるか。


空間全体の音を録れます。また、周囲の目を気にしなくていいです。振動音を拾いにくいことも利点です。スピーカーの真下で録音すると、放送が大音量で録音されてしまうので注意しましょう。


欠点は、モータ音・ジョイント音の迫力に欠けることです。また、空調やつり革のギシギシいう音を拾います。



網棚録音の意外な方法。


網棚で録る場合のマイクの向きについてですが、天井にマイクを向けるか、横置きにすると、モーター音やジョイント音が小さくなってしまうので、マイクを網棚の隙間から下に向けるという手法をおすすめします。

赤丸の部分にマイクを仕込んで、下に向けています。見にくいと思いますが、見にくいことが長所です。他人には録っているとは思われないということですから。


この場合、ジョイント音やモーター音は比較的大きく入ります。


しかしながら、この場合でもつり革の音は入りますので、立ち客が出ないようなガラガラな車内で録音するときに実行するといいいと思います。



結局、手持ちで腰の高さがおすすめ。


要するに、構造物が近くにあるとリスクが高まるわけです。そうすると、いちばん妥当なのは、人間の胴体の高さくらいにレコーダーを持ち上げて録音することでしょう。手で支えるとなると体勢がキツいですが、座席に座りながらでしたらそんなに辛くありません。

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